ハリウッド映画の終焉
Metadata
- Author: 宇野維正
- ASIN: B0C7ZXYM56
- Reference: https://www.amazon.com/dp/B0C7ZXYM56
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Highlights
「でも、そのあとにキャシーはどうなる? 刑務所に入って無期懲役になる? あの男たちにそれだけの価値はあるのだろうか? 復讐にはハッピーエンドはないということが、復讐劇というジャンルが抱えている問題であり、この作品で私が投げかけたかった問題でもあります。私がやりたかったのは、観客にある種の感情を抱かせてそれについて話してもらうこと、私たちが生きている社会について考察してもらうこと。ハリウッド的な空虚なカタルシスを伴う結末からは、会話が始まることはないの — location: 213 ^ref-55875
映画と現実はつながっている。
MeToo の時代を経て、映画は――少なくともハリウッド映画は――後戻りのできない一歩を踏み出すことになった。そして、それは厳しい内省や自己批判を必然的にともなう以上、決してスウィートなものやハッピーなものにはなり得ない — location: 239 ^ref-53024
厳しい内省、自己批判を保ったまま、 いかにおもしろいものが作れるのか。才能だけではやっていけない